2024年11月23日土曜日

ニッチを埋める事業で独立する

エンジニアがベンチャー企業を起業するときには、まず事業性があってすぐに利益につなげられる事業を考えることが肝心です。
その事業をどのようにして思いつくかはケースバイケースですが、ベンチャー企業の初期の事業で選択を誤ると倒産してしまうことが多くなっています。
成功事例として多いのが、それまで勤めてきた企業でカバーできていないニッチを埋める事業です。
システムインテグレーターで働いてきた場合に特に多く、その企業が得意としてきたクライアントとは別のクライアントに対して類似したシステムを提供することにより、利益を得るという方針が増えています。
女性をターゲットとするシステムを男性向けに改変しつつ機能を拡張したり、広い業界で使うように作られてきたシステムを、医療や介護などの需要が高まっている業界に特化した形で最適化したシステムを生み出したりすることにより、ニッチを埋めているのが典型的でしょう。
このような方法を選ぶと、予めターゲットになるクライアントが固定化されるので最小限の営業コストでクライアントを獲得できる可能性が高くなります。
また、類似のシステムを開発することで、それまで開発に携わってきた業務経験を生かしやすいのが特徴です。
開発上のトラブル対策や運用上のトラブルへの対応方法などについても十分にノウハウがあり、速やかに開発から運用へと漕ぎ着けられることがよくあります。
独立するときの事業選びの方法として、ニッチを埋めるという発想は重要なのです。